カブトの幼虫がモリモリ培養土を食べて大きくなっています。気付くと、フンだらけ。幼虫が栄養不足になりやすい時期です。
昨年9月に卵から孵った、幼虫たちは、人生のちょうど半分くらいでしょうか。ちょうど半年経って、蛹、羽化という最も命がけの時に向けて、黙々とご飯を食べています。
この時期、気付くと幼虫が今までよりモリモリ土を食べて、土に見えている物が、実はほとんどフンだったという事になりかねません。
突然ですが、土交換はやってあと一回か二回だと思うんです。
蛹になる準備の時期には、できませんし、底土をある程度固くする方がよいです。
特に、夏に成虫を飼っていた比較的浅い虫かごで幼虫飼育中の方、もっと深い容器に移して、おいしい土をいっぱい入れてあげてください。
サナギから羽化する様子、羽化したての白い羽根を見てみたいという方は、2リットルのペットボトルに5月ぐらいにタイミングを見計らって映すとよいです。
最高の瞬間が見れます。
大人の方がむしろ、盛り上がるかと思います。
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1 4匹から60匹に
2 見よう見まねで、ペットボトル羽化に挑戦
3 子孫を残したら、古い世代は消えていくという進化
4 カブトムシは大人になって飼うものと思う
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1 4匹から60匹に
ある時、家族が2匹のカブトムシを捕まえました。三日後、知り合いが2匹くれました。
最初はブンブン、羽音とカブ臭(しゅう)で嫌でしたが、夏が深まるにつれ、動きが緩慢になる4匹をみて、
なんとも言えない気持ちに。
やがて1匹1匹減っていき、最後に残ったメスも。
かごを片付けようと見て見たら、小さな卵と小さな幼虫が。
昔、土を掘るといたカナブンの幼虫のような小ささ!
命のリレーをこんな小さな虫かごでやり遂げるとは。。
とポイントに入ってしまい、土を購入、深い虫かご購入。
大きくなってから数えてみると、すごい数に。。
玄関が虫かごだらけ。
次の年も同じ事が起きて、数えられた限りで60匹に。
5、6月になると幼虫がしきりに土に出てきて、コツンコツンいうんです。調べたら、蛹になるのに適当な場所探しだとか。
2 見よう見まねで、ペットボトル羽化に挑戦
人にあげたりしながら半数ぐらいに減らし、幼虫が縦になれる物を探すと、ペットボトルでいけると。
夜中に2リットルのペットボトルを何本も切って土を圧縮できるだけ圧縮して7分目くらいにいれ、大騒ぎしている幼虫を1匹ずついれました。
狭い玄関から廊下全部が、
幼虫入りペットボトルと、お1人部屋になれなかった方々の虫かごに。
そして毎日観察。
結構サナギが動いたりするのが見えます。わざと見える位置に穴を掘って誘導して観察する技も身につけました。
必死すぎて、写真もないです。
そして、ある日、羽が白いでっかいカブトムシが土の上に出現したんです。親の代より立派。だってエサ土代かかりましたから。。
それから次々羽化するペットボトル部屋のカブトムシたち。
しばらくはじっとしてるので、部屋に突然飛び立つことはないです。
感動です。一年、なんでこんな事にと思いましたが、報われました。
3 子孫を残したら、古い世代は消えていくという進化
ここから、7月、8月。
成虫になると興味が失せて、家族の方が盛り上がってきました。
が、ふとみると、足がもげている。
手がもげている。
樹液のところまで登れない?
成虫から、老いるのが悲しいほど早いんです。
しかも、容赦なく、手や足がもげてしまったり。
やれる事全部やっても、やっぱり夏が深まると弱っていくんです。
卵を残して。
私がとても気に入っている本、「生き物の死にざま」という本に、
ほとんどの生き物は死ぬ事を進化として選んだというような事が書いてありました。
それらの中でも、次の世代に生きて会い、育つまで守れる生き物は、かなりラッキーな方だと。
カブトムシは、前の世代に次の世代が会うことは絶対に有り得ないです。
4 カブトムシは大人になって飼うものと思う
結論。
飛躍しますが、カブトムシは大人になって飼うものです。
決して虫好きとかではないのですが、この経験をしてよかったと思います。
一生懸命なのは自分だけではないし、何をもって報われたと考えるのか、色々だなぁと。
その後、私は生き物系動画配信のおーちゃんねるや、鰐ちゃんねるが好きになり、よく視聴しています。
カブトムシの幼虫を飼っている方々、蛹になる時期の前にたっぷり土をあげてくださいね。
限られた時間の中で食べる、大切な食事ですから。