公園のソメイヨシノもマテバシイも、「ひこ生え」る生命力。
ひこばえって英語でなんだろう?「ベースシュート」?切り株から伸びる芽って、あんなに生命力振り撒いているのに、名称としては限りなく薄くて驚いています。ひこばえの季節なのに。。。
初夏の公園で元気が出るポイントは、ひこばえです。ツツジも終わるこの季節。公園で大胆に切られてしまったあの木だって、ちゃんと生きているってわかります。
1 公園の木は春直前に切られてる
芽吹く前に、公園の木。
枝は芽吹く前にガッツリ切られてます。
さっぱりスカスカ。
さらに、都市公園の多くができて何十年も経過。
朽ちて危なくなった木などは、根本からバッサリ。
ある日公園の木が、切り株になってる!と言う場面が最近多いのではないでしょうか。
でも、木のパワーはすごいもの。
下の写真は公園の鉢皿からの木です。
木が切られても、土の下には、木の切られた部分と同じくらい根が広がっていますから、上が切られても、根っこも全部公園から無くなってしまうという場合はほぼないです。
下の写真。上の木は切られていますが、根っこは斜面上に残りまくっております。
庭の小さな木の根っこの処理一本でも、下手したら一万円近いです。
ですから、公園の木の根っこまで処理されて、なくなることは、予算で考えても滅多にないといえます。
2 切り株増、ひこばえ増の都市公園
ところで、公園の木、高度経済成長期に宅地になって公園ができて、木が植えられて、、だとすると、。
もう60年ぐらい経ってる公園も多いはず。
近くの美しい公園の桜もだいぶ老木になっているのでは?
と思います。若いソメイヨシノってあまり見ないような。
近所の公園では、ここ数年の暑さで菌類が桜の幹の中に侵食して、幹の内部がスポンジのようになり、倒木の危険があると言う事で、何本も切られました。
でも、その時点で60年は優に経過しており、弱っていた可能性もあります。
切られて2年。ひこばえがニョキニョキ出て来ました。
風邪で折れて、根本から切られてしまったどんぐりの木も、ひこばえがすごい!!写真はマテバシイ。
元の木は朽ち果てています。
という事で現在の公園は、ひこばえ、さらにはそこから木の再生を目の当たりにできる良い場所なのです。
3 今後の公園樹木の行方
公園で木が切られた後、新しい木を植樹したところを見た事がありません、。周囲の木も大きくなっていて、なん本か切られても、何もない印象になっていません。
新しい花壇とか花の植え替えは見るのですが。
これは街路樹も同じです。
切られた後はだいたいお花。
今後10年経ったら、街路樹公園樹木だったところは、草花に多くが置き換わるのではないかと思います。
それでも、根っこが残るはずなので、ひこばえからの第二世代が少しずつ増えて行くのではと予想しています。
5、6月の公園のひこばえ観察。
そこから10年後を想像すると、なんとも言えない気持ちになります。
近くに植えてあるツツジは、、、。
800年以上も生きる生命力があるようですので、想像が及びませんが。