ちょうちょ結び、リボン結びだけじゃなく、猫じゃらし結びもあります。
【再掲】なぜか新しい記事が消えて古いのと入れ替わってしまい、再度公開しました。ブログIDの「Eno」は、えのころ草のエノなので、「猫じゃらし」の事を書きます。えのころ草の良さは語り尽くせないので、少しずつ書きます。
1 えのころ草(猫じゃらし)は、帯の正式な結び方
2 えのころ草は、身近であり続けている
3 枯れ果てたあとの立ち姿の良さ
4 猫をじゃらすのには、危険だったりする
4 猫をじゃらし待ちの春と夏
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1 えのころ草(猫じゃらし)は、帯の正式な結び方
江戸時代の生活の様子を描いた文献にとうとう見つけたんです。「猫じゃらし」。着付けをやる人なら、常識かもしれませんが、庶民の着崩した感じの結び方に、猫じゃらしと名付けてあるところに、私は感動を覚えました。
2 えのころ草は、身近であり続けている
えのころ草は、弥生時代から私たちの身近にあり続けており、世界中にあるグローバルな植物なんです。
色や形にバリエーションがあり、飽きません。
弥生時代に、米に日本人が夢中になっていた頃、種をさっさと落とす事で、人間からは不便な物として、畑作という不自由から逃れたようです。でも、正真正銘、穀物ですから、猫じゃらし麺や猫じゃらしクッキーに挑戦している人もいるくらい。ドクターストーンでも、取り上げられました。
3 枯れ果てたあとの立ち姿の良さ
どの季節も素敵なんですが、実がすっかり落ちたあとの、真っ白になった立ち枯れの様子が特によいです。
実はこれはすごい事です。繊維が強いのです。藁は古くから生活に用いられてきましたが、猫じゃらしももう少し長ければ、工芸作物として活躍できるほどの物です。
4 猫をじゃらすのには、危険だったりする
ただし、ススキや猫じゃらしは、動物をじゃらすには危険です。
実を守る部分が案外トゲのように鋭く、刺さるだけならよいのですが、身体の内部に刺さると、そのまま身体の奥に侵入して思わぬ体調不良や重篤な症状に陥る事があるそうです。
4 猫をじゃらし待ちの春と夏
猫じゃらしは、夏も遅くならないとワサワサになりません。
夏が終わる頃まで待たなくてはいけません。
幾つか種類がありますが、今回は、一つだけご紹介します。
下は、「あきのえのころ草」です