虹の端っこが見えなくて、調べたら、吉野弘さんの「虹の足」という詩に会えました。
中学校の教科書にも載っているこの作品。虹の端をキレイに撮る方法ないかなぁと思っていたら、「虹の足」というキーワードで詩に出会い、虹が出たら、この詩を読みます。よかったら、読んでみませんか。
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虹の足
吉野 弘
雨があがって
雲間から
乾麺みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
―――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の
僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。
出典『現代詩文庫119続・吉野弘詩集』思潮社
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(少しだけ、改行が原作とちがっているかもしれません。また、原作は紙に縦書きで趣がまた違います。
表示の関係でうまくできませんでした。ご容赦ください。)
雨が少し増えてきたので、虹が近々出るかもしれないと思い、書いてみました。「おーい!」というところが私は好きです。
私は目次を作らないと頭が整理できなくて、ブログが書けないのですが、今回は、詩なのでそのまま書いてみました。
読んでくれてありがとうございます。
近々、虹が見れるでしょうか。