「ヒョウモンだこ」と「曜変天目」の柄が似てるなぁと検索していたら、なぜか7桁の高貴な品々に遭遇しました。
オンラインショッピングで、価格が7桁の商品が検索でヒットした事、私は一度もありません。それどころか6桁商品も偶然以外にないです。私が今まで見た中で1番高額なネット商品に突然出会ってちょっと固まってしまいました。そのキーワードとは、曜変天目です。「曜変天目」はご存知の通り、世界に３つ、中国(南宋)で作られた物ですが、全て日本にある国宝で、模倣しても現代の技術で、その３つに並ぶ製品を再現する事はできないそうです。
ただ、この偶然が重なってできる宇宙のような星のような模様を可能な限り操って、制作した陶磁器が存在しているようです。
桁違いな高貴さで、しかも、飾りではなくて使う事が前提の陶磁器。送料無料とありました。
私が見たのは楽天市場ですが、未来ショッピングでも、曜変を制作することのできる巨匠による陶磁器が出品されていました。
ちょっと、ヒョウモンダコからここまで辿り着くとは思いませんでした。
紹介するのに、楽天市場さんからリンクをはらせていただきますが、7桁商品ですのでちょっと驚きがあります。
1 「ヒョウモンダコ」と「曜変天目」
2 曜変を操って陶磁器に挑む方々の存在
3 科学では「再現可能性」が大切、芸術では「再現不可能性」が大切？
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1 「ヒョウモンダコ」と「曜変天目」
「曜変天目」もタコの柄も(毒もでしょうか)、現在の技術では再現できない領域です。
ヒョウモンダコの動画を観て、曜変天目を思い出した自分もちょっと変わっているなと思いますが、逆にそれぐらい、タコの模様も陶磁器の模様も、印象深いのです。本当に再現不能というのでしょうか。美しいです。
まずもって、ヒョウモンダコがウネウネする姿が、チャンネル鰐さんの動画にあったんです。そして、見ている間にも、タコの色や模様の色が変化しておりまして。
それを観ていたら、突然、何年か前に見た、曜変天目という国宝を思い出したのです。
辿ってみると、日本の京都、大阪、東京の3箇所で保存されている曜変天目と呼ばれる陶磁器は、常設展がないので滅多に見れないのですが、三箇所の期間でそれぞれ特設展の時期が重なり、2019年に大変話題になったんです。
私は、そういったジャンルにアンテナが立ってませんが、目に飛び込んで来たのです。
自分でも忘れていたのに、タコを見て勝手に連想されたので、曜変天目ってすごいインパクトがあるなと思います。
銀河と星のような模様と輝きが、器に浮き出ています。
南宋で作られて日本に大切に持ち帰って保存された物ですが、本家本元の中国になぜないのだろうと思いました。
私が調べられた事としては、割れた曜変天目なら幾つも見つかっていると。むしろ、一つのところに複数の割れた曜変天目らしき陶磁器が見つかっているとか。
つまり、偶然浮き出た模様にに均等さはなく、当初目論んだ柄とは違う焼き上がりであったはずで、それを当時の窯の人たちが、珍重するよりは廃棄した可能性すらあるとか。ちょっと難しい分野でした。
2 曜変を操って陶磁器に挑む方々の存在
曜変天目は「手のひらの宇宙」と表現されるようなものですが、その浮き出た模様が存在する陶磁器を極めた方がいらっしゃるそうです。
日本経済新聞社の「未来ショッピング」で、各種陶磁器が出品されており(2021年掲載終了)、達成率385%で、ほとんどの陶磁器が売り切れていました。
3 科学では「再現可能性」 が大切、芸術では「再現不可能性」が大切？
「手のひらの宇宙」と言われる美しい焼き物。今でも作れない、でもそれを追求している人が存在してくれるからこそ魅力的で、実物を見れなくても調べるだけで、こんなにも楽しい気持ちにさせてもらえるなぁと。
再現が不可能な色合い、模様、同じものが作れないという事って、時を焼き付けているなと思います。
一品だけ、というより、「その時」を焼き付けているから美しいのかなと。
そして、私には陶磁器は手が届かないから、同じキーワードで発見したタオルを購入しようかなぁと思います。
手のひらに宇宙は無理でも、ガラスの器のことを、大昔は夜行杯といって、夜に月明かりの下で貴族が輝きを楽しんだとか。
ガラス製のコップならうちにはあるので、これで夜に月明かりを楽しんだら、それはそれで、なんともいえない時間のような。
そういえば、一つ前の記事で、お題「雨でもゆずれないこと」を作成してみたんです。何かあったら教えていただけたら嬉しいです。
