少し上向くEnoのメモ

えのころ草をはじめ、気分が上向く物のカケラ集めのブログです。

新東名の東西が出会う山北町の空中の橋、中津川橋梁。今しか見れない物の後ろにある時間。

岩盤の質と何年も戦っている工事、寒くなるこれから。何気ない道路も、戦いの結果。

日本には1万500本以上のトンネル。73万本を超える橋梁があるそうです。その一つ一つが手作りであると感じた、記録です。

紅葉を見に行く途中に毎年、ため息の出るような、壮大な工事現場があります。

新東名が完成して車で通ったならば、数秒で通り過ぎるその場所とトンネルが、どれだけの困難の結果出来上がったものか、自分が今のうちにもっと知りたいな。と思いました。

NEXCO中日本の動画などで、詳しく紹介されています。

物流の大動脈を担う新東名の最難関工事現場。

道がある事が当たり前ではない事を

思い、見上げました。

1  夜も明かりが灯る遥か頭上の工事現場。8割がトンネルと橋梁という工事区間

橋が遥か何十メートルという頭上で、両岸から建造物が設置されている様子は、思わず息を止めて眺めてしまいます。

丹沢の急な山々を繋ぐように橋をかけたり、山の岩盤を掘削して道が作られており、この区間のトンネルと橋梁の割合は80%だそうです。(秦野建設事務所管轄の工事区間。)

これは、全く知識のない私が読んでも、想像しただけですごい事です。

何十メートル上の空中で、物を落とさないように細心の注意を払って、足場を組み、建造物を組み立てて行くのです。夜も電気がついています。

一方で、トンネルは岩盤に人間が爆薬を仕掛けて、そこに資材を入れなければ、先に進むことができません。

NEXCO中日本が公開している情報や、工事の過程で起きてしまった事故のニュースを見て、丹沢の渓谷を掘り進む工事は、思うよりもずっと機械ではなく人の力が必要なのだと知りました。

山北町にはスマートICが設けられる予定ですが、この区間の工事は岩盤の崩落の危険性が高く、工事が難航、最後の未完成区間ですが、工期が2027年まで延長されました。

時期が不確実な事柄って、毎日の中でずいぶん減ったように思います。

けれども、完成の時期を何年も先に延ばすほどの、不確実性や困難が残り20キロにあり、それ以外の区間もきっとそういう場面が、あったのだなと思います。

橋梁を見上げ、珍しい景色として、写真を撮ったのですが、そういう風にしか見えなかった自分には想像力が足りない部分があるなと思いました。

「新東名」「山北」と検索して、ぜひ一度調べてみてください。

その先に進んでいくと、三保ダムがあり、

美しい紅葉や、ダムのてっぺんで叫ぶと、本当にこだまが帰ってきます。

山の奥自体に気軽に車で行けるということ自体がすごい事ですね。

一万500本を超える日本のトンネル。

橋梁は約73万本だそうです。

その一つ一つが、人間の仕事の結果であり、今日もつくられ続けているのだなぁと気がついた今日でした。