少し上向くEnoのメモ

えのころ草をはじめ、気分が上向く物のカケラ集めのブログです。

たまりゅうと苔、和庭園ではカバーじゃなくて主役では。

駿府城、紅葉山庭園。苔と「たまりゅう」の組み合わせは最高。

「たまりゅう」と検索すると、グラウンドカバー、という位置付け。

でも「たまりゅう」っていっぱい植えなくても、美しいと思うんです。

今回、駿府城の中にある和の庭園で、苔の中に広々植えてある「たまりゅう」を見て、あらためて主役だな、と思ったんです。

苔のテラリウムってとても人気ですが、そこにたまりゅうを足せば、お互いに日陰と保水とで、良いバランスではないかなとも思います。

1 紅葉山庭園入口すぐにある、苔とたまりゅう

 

最初に植物の看板が目に飛び込んでくる、それがたまりゅうなんです。

苔の中に単体で植っており、りゅうのひげが長いというか、のびのび。

たまりゅうは、庭園の主役の一つであって、地面を覆う道具として植っているわけではないという雰囲気が素敵だと思いました。

駿府城内の、紅葉山庭園は有料の庭園ですが700円ちょっとで、庭園と和菓子、静岡茶がいただけるありがたい場所です。

徳川慶喜公の邸宅だったところは迎賓館として扱われてきただけあって、お茶タイムでも2000円はしますので、徳川家康公の城でお茶をいただいた方が、お手頃価格でお庭まで見れますね。

2 日当たりが良い場所では大きく

苔が生えている場所でも比較的日が当たるのか、大きく育っているのが庭園奥のたまりゅう。

冬は紅葉などの木が葉を落としているので、草と苔が目に飛び込んでくる濃い緑。

木は地面の苔やたまりゅうの引き立て役のようです。

ここから日差しが強くなる頃にはちょうどよく木々からの新緑が出て、苔やたまりゅうを日陰にしてくれるといった様子です。

3 ホタルがいる庭園内。夏はホタルとたまりゅうと。

園内には小さな滝があったり池があったり、小さな水路になっています。ホタルの時期には、鑑賞会があるので、ホタルとたまりゅうのくみも見れますね。

地元の方ですごく混み合うイベントなので、旅行客にはちょっと並ぶ時間が惜しいかもしれないです。

4 のびのび植えたいたまりゅう。

 

たまりゅう専門に育てていらっしゃる園芸農家さんが鈴鹿市にあります。いつか、沢山植えてあるところを見てみたいなと思います。

車売り場の周りによくたまりゅうを見かけるのですが、手入れが行き届いて、よく茂っています。

けれど、緑を添えているという感じで、きっと目を向ける人は少ないでしょう。

でも、その緑の奥に青いラピスラズリみたいな実が実んです。

グラウンドカバーではなく主役でいけると思うんです。

どうか他の緑が春で目立って来る前に、常緑で冬も緑を見せてくれたたまりゅうさんに目を向けてみてください。