日が長くなり、ロゼットの状態で冬を越した草が、花に。この花のロゼットだったのかぁ
1 ロゼット、平面から立体へ
2 1番日が長い時期に
3 2年草ならロゼットは一度きり
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1 ロゼットの平面
上はハハコグサかチチコグサモドキのロゼット。ちょっと起き気味です。多年草で冬に日が低い軌道で通る時に、上から見るとバラのように放射線状に葉を広げて、春を待つものがあります。
なのでロゼットは、色々な植物がロゼット状(ここでいうロゼットはバラのような形)になって、春を待っている形、のことです。
詳しくは、「ロゼットを踏まないで」という記事で書きました。
日が長くなり始めると、まだ寒くても、ロゼットは解体して、縦に葉っぱが起き上がり始めます。ちょうど、椿が満開の頃です。
この時期変化は「寝起きのロゼット」の記事で写真で紹介しました。
さて、ロゼットは、形の事なので伸びてきても、何の植物かはわからないのです。葉でわかるのはタンポポくらいです。
2 1番日が長い時期に
5月に入った今、夏至に向けて太陽は高いところを通るので、草は、どんどん高さを出して、他の草と競うように長く伸びて、ロゼットだった頃の様子は跡形もなしです。
どれが自分がロゼットの写真を撮ったものやら、本当にわからないくらいです。
注意深く見ると、、。
この花が、あのロゼットだったやつ?と幾つか発見できました。わかりやすいのはタンポポ。
もう綿毛を飛ばし終わっています。
タンポポは、葉が寝るか起きるかなので、ロゼットと上から見ると、形が同じです。
でも、ハハコグサとチチコグサモドキ、ハルジオンは、葉が起きるのではなく、真ん中から伸びた茎に増えて行くので、本当にロゼットだった跡がわかりません。
まるで別の植物のよう。
観察すればするほど面白いですね。
3 2年草ならロゼットは一度きり
でも、ロゼットになるなら毎年同じ草が同じ場所で冬越ししているのかな?と思ってしまいます。
でも、1、2年が寿命と言うのが、草では意外に多いんです。
するとロゼットは一つの草につき、1回しかみられない事が多いと言う事です。
タンポポは多年草だから、ずっとみられる?というとそうでもなく、7年から10年だそうです。
今年、こんなところにタンポポが!と思ったのなら、冬にロゼットを観察できるのは10回ぐらいという事でしょうか。
今花が咲いているこれらの草が秋になり枯れていたのなら、タンポポなら7年以上経ったのかもしれません。ヒメジオンなら2年が過ぎたのでしょう。
ハハコグサも2年草ですので、ロゼットは一回きりでしょうか。
何気ない毎年の景色も、実は世代交代しながら繋いでいるものなのだと知りました。
よかったら、
ロゼットを踏まないで
もご覧ください。