日本人一人当たり1年で、25本分。1年間で31.4億本、出荷された切花がのせた気持ちは、悲喜交々と思う。
人口より、1年で出荷される切花の本数は25倍も多いなんて、。多く感じるのですが、1ヶ月にすると1ヶ月あたり二本。多いとも言えないですね。
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花って究極の嗜好品。
逆にいえば、それぐらいわざわざ、花を用意するということは、そこに気持ちがのっているということかなと思ったり。
1 フラワービジネスノート2024(大田花き研究所)にあるお花データ
フラワービジネスノートは、毎年出されている、お花の基礎データをまとめた、お花業界関係者を主に想定した手帳形式のノートです。
ここにあるデータとノートを楽しく読ませていただいて、なるほどなぁ、と想像が広がった部分を記録させていただいたのがこの記事です。
一つ前の記事は、入手してノートを紹介する記事です。
さて、まず驚いたのが、花き産出額に占める部門別シェアを見ると、いわゆる花束のお花、切花は55%。
鉢物や苗、芝に球根など、「花き」ってとても多様で幅広い植物で成り立っているということです。
1番出荷されている切花は、ぶっちぎりでキクです。
2 キク以外で私たちが消費している花たち
令和4年度出荷量でみると(本数)、キクの次に、切枝が多いのですが、花の2位は、カーネーションです。
母の日の、イベント的なお花と思っていましたが、カーネーションは私たちの花束になくてはならない存在感なのだとびっくりしました。
2位はバラです。
キク、カーネーション、バラ。
この3つを、ノートに付いている流通品目早見表で、出荷時期についてみると、通年で出荷されている品種なのだな、と思いました。
逆に、沢山出荷されていそうなスミレには完全に端境期が存在して、5月から11月。
やっぱり植物は生き物でそれを、美しい状態で切って売っているという、そんなことが実感できるデータでした。
3 31億本以上出荷された花々がのせた心は。
キクはやっぱり仏花であり、人を送る場面で共にある花です。
そう考えると、出荷されていくキクが担う仕事、場面はとても深いものがあると感じます。
キクは、人生最後の場面で私たちと共にある花なんだなとあらためて思った次第です。
ちなみに、近年出荷の勢いが伸びているガーベラ。
「門出」などの花言葉が知られますが、出産した病院で退院する日に一輪、病院のスタッフの方が飾ってくれていたのが、ガーベラでした。
ガーベラは、幅広い場面で登場できる花で、始まりもお別れも彩っている花の一つだと思います。
4 2月に楽しんだ方が良いなと思った花
この時期にしか楽しめないという意味で、月別流通品目早見表をみると?
2月が出荷量が最も多くて、4月には出荷が少なくなってその後は出荷がなくなる花は、モモとナノハナです。桜は3月がピークとなるので、2月はモモとナノハナを楽しむのが1番旬。
迷ったら、桜よりモモ。
チューリップも3月がピークなのでやっぱり迷ったら、モモとナノハナですね。
こんな風に、手帳がわりに使っているフラワービジネスノート、じわじわゆっくり楽しめます。