少し上向くEnoのメモ

えのころ草をはじめ、気分が上向く物のカケラ集めのブログです。

「片手でできる」ワンハンド仕様の商品は増え続ける

「片手」でできる、と書いてある商品が提供している価値は無限大だと思います。片手でできる日常生活の道具は、みんなの工夫で日々進化しているんだなぁと感じました。

トイレットペーパー、片手だけで切っていますか?片手で物を固定しないと、達成できない事はあまりに多いです。毎日、両手でしている簡単な動作を分解したら、利き手じゃない方の手で固定しなければ、どうにもできない事が沢山あります。

いつも、いつまでも両手が使えるとは限らず、これが片手でできたらなぁ。ということは誰にでもあるかと思います。

片手だけで完結できる道具は、存在していると言うだけで、どれだけみんなに安心感と自由を与えてくれているのだろうと考えています。

誰にとっても、選択肢としてワンハンドでできる道具があるのだと思います。

---------------------------------

0 片手でできる商品の検索について

1  片手でトイレットペーパー

2  片手で洗濯干し

3 片手でお料理、ワンハンドクッキング、進化してゆく道具

4  ワンハンドキーボード

5  片手で着るための道具

6  場面に応じて増えるツールと作る人

 

--------------------------------

0 片手でできる商品の検索について

私は福祉・介護用品に詳しいわけではありません。

今回、以前から自分が片手でできずに困った事や、片手でできたら良いのにと感じた物をを、一つずつ思い浮かべて、探しました。

そうしているうちに、片手と書いてあっても、実際にはもう片方の手で押さえなければ動作が完結しないものもあるなぁと思いました。

「片手で」とありますが、道具の片手でできる程度には、幅があるのです。ペットボトル開けなどはその例だと感じました。

また、実際に片手で使える道具を探す場合に、「片手でできる」「ワンハンド」「道具」というキーワードで探すと、出てくる道具の種類は限られています。着る、切る(調理)、調理する道具が多いです。

ところが実際に片手だけで作業ができるように探している人のブログや、工夫を見ると、片手だけで使える道具という探し方にとらわれず、目的によって、柔軟に代替できるツールを探して、使える道具の幅を広げていらっしゃるのがわかりました。

例えば、シェフの方がワンハンドでできる調理の幅を広げるため、ワンハンド用の包丁だけではなく、可能な部分はピーラーを使うようにする事で、実際には包丁で切るよりも目的に合った調理結果が得られたという記事もありました。

結論として、片手でできる事を条件にしながら、もう一方で作業の目的をキーワードにしながら探すと、ワンハンド用として探すより、役立つ物が見つかるかもしれないと思います。

--------------------------------

1  片手でトイレットペーパー

下は、「おくだけホルダー」(介護用品のシマブン)で、マグネットタイプと取り付けタイプがありました。

色も選ぶ事ができて、おしゃれです。

他のメーカーからもそれぞれ工夫されたトイレットペーパーホルダーが幾つか出ていました。

ニーズが高い事が伺えます。

デザインもおしゃれでした。

 

2  片手で洗濯干しと取り込み

これは、本当にアイディアだと思いました。一気に洗濯が下に落ちるのでカゴを置くなどもよいと思います。また、干すときに片手でできるという部分にとても工夫があります。次に買い換える時にこれを買おうと思います。

写真の商品は、「いちどにありがとう16」で32という大きいタイプも在ります。これのすごいところは、一列一気に外せる事ですが、他にも書ききれない工夫があります。

岐阜で製造されており、グッドデザイン賞を受賞したそうです。

ぜひ調べてみてください。

3 片手でお料理、ワンハンドクッキング、進化してゆく道具

ワンハンドクッキングという表現をすると、最初からまるですべての道具が揃っているように聞こえるかもしれません。

ひとつひとつの道具を調べると、そこには工夫に工夫を重ねて改良した末に今の形状と機能に到達しているのだなぁと、感嘆のため息が出るようなものばかりです。

はじに寄せて固定するタイプと、さらに材料を強固に固定できるタイプなど、色々あります。

回って固定しにくい物用もあります。

包丁はグリップが工夫された物が色々発売されています。包丁は使う片手の利き手や、握る程度、手指の状態によって注意深く選ぶ事が他の道具よりも一層必要だと思いますので、あえてここに載せていません。

 

片手で最高の料理を作るための工夫や、丸いじゃがいものようなものは固定できにくく、さらなる工夫があった事など、元「ア・ポワン」のシェフ、岡田吉之さんについての記事から知ることができました。

料理通信」さんのページを見させていただきました。

4  ワンハンドキーボード

プログラミング用やゲーム用で色々な物が出ておりますが、最もデザインが明るい物を写真では載せました。色々なメーカーのものがありますが、仕組みは、自分で好きなキーを割り当てられ、ダブルクリックなどでそれらを切り替えて、片手ですべてのキーのタイピングを実現できるという事です。

ゲーミング用で左手使用のものが多く紹介されていました。

このキーボードではないですが、幾つか商品のレビューを見ると、ピッタリ合うものに出会うのに、何台か経由する場合みあるのかなぁと思えてきたりもしました。

色々な人のレビューや、商品の説明を見て、選ぶのに時間をかけるのが良さそうです。

 

5  片手で着るための道具

ボタンを閉めるために道具の中で、ファスナーを上げ下げできるフックが付いたタイプが、「ボタンエイド」という物です。楽天のリアルタイムランキングでも一位となっていました。1500円程で、全長が18センチ。バッグに入れて持ち歩けそうです。

 

ボタン掛けの他に、片手でできる物を探していて行き当たった物が、実は「マジックハンド」です。

私は、実用的なマジックハンドの存在を知りませんでした。

介護用の「マジックハンド」「マジックリーチャー」という呼び方で、片手で着る道具を探していたら、検索されたのです。

しかも色々な種類がありました。

折りたたみタイプがあったり長さも色々です。引っ掛けるタイプとつまむタイプがあります。

下は、介護用のマジックハンドもあります。

 

商品の紹介ではペットボトルや、ティッシュペーパーを箱から出すところが写っており、細やかな動きが想像できます。

 

6  場面に応じて増えるツールと作る人

この他に、この記事を書こうと色々見ていたら、Minnie やbaseなどで手作り製品として個人の方が自分で開発し、売っている商品が結構あります。

ばんそこうの袋から片手で出せる道具や、ペットボトルを固定する器具をあらかじめ壁につけて、そこにボトルはめる事で、色々な物を片手で開けれるものなどです。

「片手」「道具」にハンドメイドショップのサイトをキーワードで足すと思わぬ道具に出会える可能性があります。

 

--------------------------------

今回はどんどん調べていったら広がってゆき、長くなりました。

わかった事は、当たり前かもしれませんが、心からのニーズとそれに応えようとする、作り手側さんたちのトライアンドエラーが、一つ一つの物を形にしているということです。

今この瞬間に探していらっしゃる方々には到底十分な情報ではないかと思いますが、「片手でできる」を検索したことがない人にも、少しお伝えできたらと思い書きました。

 

ニーズが商品作ると書いていたら、福祉用品のパイオニア的企業、株式会社ハンディネットワークインターナショナルを作った実業家、春山満さんの言葉が詰まったサイトを思い出しました。「バリアフリー」という言葉もこの方がきっかけという事です。

沢山、知恵をいただいているサイトです。

最後にリンクを貼らせていただきました。

https://www.hni.co.jp/aboutus/founder/

もし、ご興味を持ってくださった方がいたら、「春山満」「名言」と調べるとさらに情報に出会えます。

いつか紹介させていただきたいです。